教育情報

‘25春 中学入試総括

◆愛媛の公立中入試

今春の愛大附属中入試は、全体の倍率は昨年並みとなりましたが、男子と女子で大きく明暗が分かれました。附属中の募集定員は男女それぞれ64名ずつですが、附属小からの連絡入学生を含んだものです。一般入試の倍率はその連絡入学者の数によっても大きく変化します。今年は、男子については合格者31名と昨年よりやや「広き門」となりましたが、女子は連絡入学者が多かったことから、一般入試の合格者21名で3.33倍とかなりの高倍率となりました。

一方、県立西中の入試は昨年同様の倍率となりました。ここ数年、受験者数が240名台と安定しており、少子化の中でも根強い人気を誇っていることがうかがえます。

◆愛媛の私立中入試

今年の愛媛県の私立中入試における最大の注目点は「愛光中の難化」でした。
下表で示す通り、愛光中の受験者数は、女子寮ができたこともあってか県外生が大幅に増え、昨年より100名以上の増となりました。一方で合格者数がかなり絞られたことで、近年では稀にみる高い水準の倍率となりました。県内生だけに限れば、表中の倍率より高かったと推測されます。

他校に目を移すと、昨年大きく受験者数を増やした新田青雲中は今年も受験者数を増加させています。これは、昨年導入した新しい入試方式が浸透してきたことによるものと思われます。B方式と呼ばれるこの方式は、県立の中等教育学校の入試問題の形式に合わせたもので、これまでありそうでなかった「県立松山西中志望者の併願校」としても認知されるようになってきたと言えそうです。

中学入試は厳しさを増している様子がうかがえますが、重要なのは倍率の高低に惑わされない確かな得点力を磨くことであることに疑いの余地はありません。

松山市内5校 入試概況

※愛光は、松山会場入試のみ

  '24受験者数 '24倍率 '25受験者数 '25倍率
愛大附属中 男子79
女子71
2.63
2.37
男子58
女子70
1.87
3.33
県立松山西中 248 1.55 241 1.51
愛光中 714 1.36 818 1.88
済美平成中 274 1.07 278 1.06
新田青雲中 243 非公表 325 非公表

◆全国の中学入試事情

一方、首都圏の中学入試は依然として活況を呈しています。少子化が進行しているにも関わらず、受験者総数は過去40年で3番目に多く、受験率は昨年に次いで過去40年で2番目の高さとなりました。もはや中学受験熱というものは一過性のトレンドとして片づけられるものではなく、子どもたちの進路の選択肢として完全に定着したものとみて間違いなさそうです。

従来言われていた中学入試の利点とは「高校受験をしなくて良い」、「大学の附属中なら大学進学まで見据えることができる」といったものでしたが、ここ最近はそれらに加え、私立の中学校が増えてきていることもあり、各家庭の教育方針に合った特色を持つ学校を選べるということが、中学入試をする大きな理由となっているようです。


首都圏 中学受験率推移

年度 受験者総数 受験率
2021 50,050 16.86%
2022 51,100 17.30%
2023 52,600 17.86%
2024 52,400 18.12%
2025 52,300 18.10%

※「受験者総数」・「出願者総数」は概数

※首都圏は東京・神奈川・千葉・埼玉を指す

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