教育情報

‘26春 中学入試総括

◆愛媛の私立中入試

2026年の愛媛県における中学入試は、少子化の進行という長期的課題の影響を受けつつも、受験動向は概ね例年並みに推移しました。今春の受験生の人数が昨春とほぼ同じであったことからは、私立中の受験率が上昇している証と言えるでしょう。私立中人気はしばらく続きそうです。
入試問題の面では、ここ数年の傾向でもありますが、従来の知識量を問う出題から一歩進み、思考力・判断力・表現力を重視する傾向が一層強まりました。算数では複数の条件を整理し、論理的に思考する必要のある問題が増加し、単なる解法暗記では対応しにくい構成が目立ってきました。国語においても、長文読解に加え、自分の考えを記述させる問題の比重が高まり、記述力の差が合否に直結すると感じられるようになりました。また、適性検査型の試験では、資料の読み取りや教科横断的な思考を求める問題が出題され、日頃からの思考習慣が重要視される傾向がより顕著になりました。
総じて2026年は、受験環境自体は大きく変動しない中で、学校ごとの魅力発信力と入試内容の高度化が進み、受験生に求められる力の質がより明確になったと言うことができそうです。


松山市内3校 入試概況/志願者数・倍率

※愛光は松山会場の受験者数/合格者数

  2025年度 2026年度
愛光中 818 1.88 682 1.58
済美平成中 285 1.06 287 1.08
新田青雲中 325 1.03 非公表

◆全国の中学入試事情

一方、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)では、少子化の影響が続く中で受験者総数は微減となったものの、依然として受験率は高水準を維持しており、私立・国立志向の根強さが改めて確認されました。難関校では志願者数が堅調で倍率も高止まりし、中堅校でも人気校への集中が見られた一方、学校間で志願者の増減に差が出るなど選別傾向が強まりました。
この傾向の背景には、保護者・受験生の学校選択の基準が多様化していることが挙げられます。進学実績だけでなく、探究活動やICT教育、国際教育といった特色を打ち出す学校への関心が高まっており、進学を希望する学校がどのような教育を実践しているのかを詳しく知る必要が生じています。これまで以上に各家庭における情報収集力が求められるようになってきています。


首都圏 中学受験率推移

年度 受験者総数 受験率
2022 51,100 17.30%
2023 52,600 17.86%
2024 52,400 18.12%
2025 52,300 18.10%
2026 52,050 18.06%

※「受験者総数」・「出願者総数」は概数

※首都圏は東京・神奈川・千葉・埼玉を指す

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